- Shopifyと相性のいいSNSを知りたい!
- すでにSNSがあってECサイトを始めたいけど…
- ShopifyでSNSマーケティングをしたいけど、どれを始めたらいいの?
Shopifyは様々なSNSと連携できますが、何がどこまでできるのかがわかりづらく、迷ってしまう方も多くいるでしょう。
私はShopifyでの自社ECサイトの運営、クライアントのECサイト構築&SNS連携をサポートしています。
この記事では初めてShopifyでECサイトを作ろうと考えている方やShopifyでECサイトを開設したばかりの方向けにShopifyと相性のいいSNSやその他の販売方法を詳しく解説します。
この記事を読めば、各SNSとShopifyとの相性やShopifyでの様々な販売方法がわかり、売上アップが狙えますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Shopifyと相性のいいオススメのSNS
Shopifyと相性のいいオススメのSNSはこちらです。
YouTube
TikTok
ECサイトは実物を手に取ったり、触ってみたりすることができません。そのため顧客は少なからず購入に不安を覚えるものです。
「サイズは合うかな?」
「ディテールはどうなっているのかな?」
「使い方が難しそう」
これらの顧客の不安や疑問を解消するには、画像とくに動画が有効になります。
ここでポイントになるのは、”ただECサイトのURLを貼れる”ではなく、”SNSと連携ができる“ことです。
連携すると直接SNS内から購入ができる上に、顧客情報、在庫情報などが自動で連携されます。現時点では、顧客体験を損なうことなく、顧客に商品を訴求できるのだなくらいに思っていてください。
Shopifyと連携できるSNS
Shopifyは基本的にほぼ全てのSNSと連携できます。それぞれの連携の特徴を解説します。
Instagram オススメ度☆☆☆
Instagramのアカウントを通じて、商品の販売を行うことができます。
InstagramにはInstagramショップというものがあり、投稿写真の中の商品に対して、商品名や価格をタグづけをすることができます。そのためInstagramの投稿写真で商品の魅力を視覚的に訴求した後に、そのまま商品情報の確認、購入までをシームレスに行うことが可能です。その際にInstagramも決済機能は持っていないので、ECサイトに遷移して決済を行います。
Instagramはユーザーに対して視覚的に商品の魅力を訴求できるSNSのため、アパレルやアクセサリー、食品などを扱う企業にとって、SNS戦略上、非常に重要になっており、 ECサイトの連携はもはや必須と言えます。
そして「Facebook」と「Instagram」でも広告出稿が可能です。このFacebook広告では、Facebookの提供するサービス「Messenger」やFacebookが提携しているモバイルアプリ向け広告「Facebook Audience Network」(例:食べログ・グノシーなど)にも一緒に広告を出すことができます。
一般ユーザーはFacebookを利用する際に個人情報を細かく設定しているため、Facebook広告は出稿時にターゲッティングがしやすいツールです。(例えば、年齢・職業・役職など)
YouTube オススメ度☆☆☆
YouTubeとの連携の特徴は、「ライブ配信中に重要なタイミングで商品をタグ付けまたは固定することで、『ライブ視聴しながらリアルタイムで購入できる』」(引用:Shopify公式ページ)機能があることです。
ライブ中に動画を止めてわざわざ商品を探しにいく、という人は少数でしょう。この機能ができたことで、YouTuberは商品の販売機会を失わずに済みます。
さらに在庫がなくなったら自動的にレコメンドを停止することも可能で、無在庫で販売してしまうリスクも避けることが可能です。
またライブ以外にもチャンネルに「商品表示欄」を表示し、カルーセルで商品販売を行うことができます。
2023年7月現在、コロナ禍の終息に伴い、YouTuberの広告収入の減収が多く報告されています。今後知名度を生かして、物販に移行していくYouTuberも多くなることが予想されますので、YouTubeにShopifyを連携するやり方が浸透していくのではないでしょうか。
TikTok オススメ度☆☆★
現在最も勢いがあるSNSと言っても過言ではない「TikTok」。
日本のTikTok内にはまだショッピング機能はないものの、ShopifyなどのECサイトとの連携は済んでおり、今後Instagramショップのようになっていくことが予想されております。
ShopifyにあるTikTok販売チャネルのアプリをインストールするとShopifyの管理画面から動画広告クリエイティブに制作や広告出稿が行えます。広告は居住地や年齢層などの配信設定可能です。
利用には「TikTok For Business」のアカウント開設が必要ですが、こちらもアプリから申請できます。
中国ではライブコマース(ライブ配信×オンライン販売)の市場規模は17兆円とも言われており、今後TikTokライブやInstagramライブなどとECサイトを連携させる動きはさらに強くなりそうです。
Facebook オススメ度☆★★
Facebookのアカウント上にカタログ形式で商品を表示することが可能です。日本のFacebookアカウントには決済機能はないため、決済はShopifyにリダイレクトされます。
ご存じの方が多いと思いますが、FacebookとInstagramは米Meta社が提供するサービスで、チャネル追加をするためには、
- Facebookショップを開設
- Instagramショッピングを開設
の手順で進める必要があります。
一連の開設に関しては、Facebookビジネスマネージャーとの連携・商品登録・審査など結構な手間と時間がかかるため、専任のEC担当者がいない場合には、外注することをオススメします。
LINE公式アカウント オススメ度☆★★
LINE公式アカウントの場合、「Buy Button(購入ボタン)」という機能で購入ボタンを作成することができます。
↓このようなイメージです。
こちらはあくまでShopifyのサイトに遷移させるための機能にすぎません。
「Buy Button」はLINEの公式アカウントでも配信できますので、新商品の発売時や商品の入荷時などに活用すると売上アップが期待できます。
LINE公式アカウントはフォロワーを増やすのが容易ではないため、立ち上げ当初にオススメする手法ではありませんが、フォロワー獲得さえできてしまえば、強力なツールになります。
Twitter オススメ度★★★
2022年6月22日TwitterとShopifyが連携することが発表されました。
内容はTwitterのプロフィール欄から直接商品を販売できるようになり、その販売状況は自動でShopifyと連携され在庫にも反映されるそうです。
Twitterとの連携については、2023年7月現在でも日本は対応していませんが、Twitterの利用者数が多い日本において対応する日も近いと思われます。
Twitterは拡散力が大きいSNSですが、テキストがメインとなりますので、Shopifyとのシナジーは未知数です。
すでにShopifyのECサイトを開設していて、どのSNSを始めようか悩んでいる場合には第一にオススメできるものではありません。
SNS以外の販売チャネル
ShopifyはSNS以外にも様々な販売チャネルとの連携ができます。
販売チャネルとは、商品を販売するさまざまな「プラットフォーム」のことです。
例えば路面店のような実店舗、Amazonや楽天市場のようなECモール、eBayのようなオークションサイト、InstagramショップのようなSNS上のショップなどがあります。
実はいままで紹介したSNSも販売チャネルです。
単にECサイトのURLを貼り付けるだけというものは、販売チャネルとは言いません。チャネルごとに特性があり、できることに差がありますので、「販売チャネル」としての定義は少し曖昧なところがあります。
例えば
- チャネル内で広告出稿ができ、チャネル内で商品を購入でき、Shopifyのサイトと在庫数が連携される
- チャネル内で商品を購入でき、Shopifyのサイトと在庫数が連携される
- チャネル内で広告出稿ができ、商品の購入自体はShopifyサイトで行う
などがあります
実店舗
基本機能として備わっている「Shopify POS」を利用することで実店舗と連携させることが可能です。
具体的にはShopifyの持っている顧客情報・商品情報・在庫情報などを実店舗でも利用できるようになります。実店舗で商品が販売されると、ShopifyのECサイト上の在庫数にも自動的に反映されます。
「Shopify POS Pro」(月額$89)にグレードアップすると、”店舗で購入して在庫がある場所から配送する”、”オンラインで購入した商品を店舗で交換する”、”日次レポートを出力して商品の売れ行きやスタッフのパフォーマンスを確認する”といったことができます。(詳細はこちら)
ちなみに「POS」とは、「Point Of Sales」(販売時点情報管理システム)のことで、コンビニなどの小売業でも導入されている、商品の販売状況などをチェックするシステムです。
Googleのチャネルと連携することで、Googleショッピングの検索結果に無料で商品を表示できるようになったり、管理画面上から広告費を支払うことでGoogle検索時に広告を表示できるようになります。
「Googleショッピング」とは、あなたがGoogleでアイテムの検索などをした際に「ショッピング」のタブが表示されますが、そのタブをクリックすることでアイテムが表示されるサービスのことです。ユーザーはGoogleショッピングを利用することで検索から購入までがスムーズに行えます。(下図参照)上部の広告枠は有料、下部は無料の表示枠になっています。
この無料の枠に表示するには、「Googleマーチャントセンター」に登録する必要があります。「Googleマーチャントセンター」に登録する際には、利用規約や返金ポリシー、商品の詳細情報などが記載し、審査を申し込む必要があります。
またShopifyの管理画面から、予算を決めて有料の広告出稿も行えます。
Amazonや楽天市場
Amazonや楽天市場などのECモールとの連携もアプリによって可能です。
よくShopifyは「Amazonキラー」と呼ばれたり、「ECモールでの競争に疲れたショップが自分だけの市場を求めてShopifyやBASEなどを使う」と言われたりします。もちろんそう言った面もあるでしょうが、全てを反映しているわけではありません。
創業当初で広告予算がない時にはECモールに出品し、ファンが増えたら自社サイトに直接来てもらうというような戦略も立てられます。ECモールとECカートはそれぞれ長所・短所がありますので、うまく使い分けられればブランドの成長を加速させることができます。
ECモールと自社サイトの両方に商品を出品する場合には、在庫切れなどが懸念されますが、Shopifyのアプリを使うことで在庫数の連携が可能になります。
ShopifyではAmazonPayや楽天ペイも使用できますから、その点も便利ですね。
当事者のShopifyとAmazon、Shopifyと楽天は意外とうまくやっていて、対立していると思っているのは周りだけなのかもしれませんね。
その他
ここまで日本市場で販売するにあたり、メインで使用するチャネルを紹介してきました。Shopifyでは各国の販売チャネルに連携させることができますし、今回紹介しなかった販売チャネルの中には商品と相性のよいチャネルもあるかもしれません。
希望するチャネルがある場合には、Shopifyのサイトなどを確認してみてください。
販売チャネルを増やすメリット・デメリット
販売チャネルを増やすメリットは、
- より多くの顧客にリーチできる
- 商品の見せ方、売り方の幅が広がる
などがあります。
販売チャネルの特徴と合致すれば強力なマーケティングも可能です。例えばInstagramを使って商品の魅力を視覚的に訴求する、といった戦術が立てることが可能です。
デメリットは
- 連携が不十分だと商品の在庫管理や顧客情報の共有が難しくなる
- 販売チャネル毎に運用方法などが異なると、運営コストが高くつく
といったことが起きます。
そのため闇雲に販売チャネルを増やすのではなく、経営資源の範囲内で、相性の良い販売チャネルに絞って連携していくことがオススメです。
SNSと連携し、ECサイトを成功させよう
今回はShopifyとSNSの相性や販売チャネルについて解説しました。
ShopifyのECサイトをさまざまな販売チャネルと連携することで、
- 売上UPが期待できる
- 広告配信から商品販売までをスムーズに実施でき、コストを抑えられる
- 在庫切れのリスクを抑えられる
- 各チャネル同士が連携することで商機を逃さない
などさまざまなメリットが生まれます。ぜひ自社商品と相性のいいSNSと連携し、売上アップを狙ってください。
まだShopifyについてよくわからないという方は以下の記事を参考にしてください。